東京スカイツリータウン®︎内にある「すみだ水族館」。2012年の開館以来、ファミリーはもちろんのこと、散歩ついでや仕事帰りにもふらっと立ち寄れる都市型の水族館として、さまざまな楽しみ方を提供し、「東京らしさ」を感じることができるスポットとしても、国内外の観光客から注目を集め続けています。
8つのゾーンに分かれている館内には、小さな大自然を体感できる「自然水景」、幻想的な空間「クラゲ万華鏡トンネル」、日本最大級の金魚展示ゾーン、マゼランペンギンを間近で見ることができるプール型水槽など、趣向を凝らしたさまざまな水槽が設置されています。
そんな見どころ満載のすみだ水族館ですが、ゾーンのひとつに、我らが「小笠原諸島の海」が完全再現されている大きな水槽があること、ご存知でしたでしょうか?
その名は、ずばり「東京大水槽」。開館前から小笠原村が総力を上げて協力したという力作です。
すみだ水族館って、ペンギンとかクラゲとかチンアナゴがメインじゃないの!?
いえいえ、今回の記事の主役は、やはり我らが「小笠原諸島の海」に決まっています!
もちろん、その他のゾーンももちろん素敵!いろんな水槽に、いろんな生物たちが暮らしています。
小笠原諸島の海そのまんま!?「東京大水槽」の見どころ
「東京大水槽」は、水深6mという館内一の深さ!水量は、なんと300t!
小笠原諸島の海からやってきたシロワニ(サメ)やマダラエイをはじめ、ウメイロ、ノコギリダイ、ヨスジフエダイといった小笠原でダイビングをするとよく遭遇するような魚たちなど、55種550点の大中小さまざまな生き物たちが仲良く暮らす空間です。
「東京諸島」の海をテーマに、小笠原の海を完全再現。世界自然遺産に登録された小笠原諸島周辺の海の様子や透明度がばっちり表現されています!
都心の、しかも東京スカイツリーのふもとにいながら、なんとなんと南に約1,000kmも離れた小笠原諸島の海の世界を堪能することができてしまう場所なのです。
小笠原の海の色「ボニンブルー」を再現!
この、濃くて深くて透き通った青。まさに小笠原の海の色ではありませんか!?
ボニンブルーと呼ばれる小笠原特有のあの透き通る美しい海の色、小笠原に行かなくても、ここ「東京大水槽」で見ることができてしまうのです!
水槽の上のほうから差し込む光は、まるで海に降り注ぐ太陽の光のよう。
小笠原でのダイビング経験者なら、きっとおわかりいただけるかと思いますが、水槽に近づいて下から見上げるようにすれば、まるで小笠原の海に潜っている感覚が味わえます。
いろいろな角度から楽しむのが◎
決まった順路がないすみだ水族館では、館内を自由に行き来できるので、お気に入りの水槽を探したり、同じ水槽でもいろんな視点を試してみることが可能です。
東京大水槽もいろいろな角度から楽しむのがおすすめ!鑑賞できる場所は、一箇所だけではありません。いろんな場所からいろんな角度で見ることができる水槽なので、別の場所から見ると、また違った表情を見せてくれます。
群れで泳いでいる魚もいれば、単独行動を好むものも。上の方ばかりを泳いでいたり、決まった場所から動かなかったり、さらには、岩の隙間に隠れていたりと、魚たちのいろんな行動が楽しめます。朝や夕方など時間帯によって行動が異なる魚もいるそうですよ。
おや、上階から眺めていると、ダイバーが潜っているのを発見!?
潜水作業直後の飼育スタッフにお話を伺ったところ、毎日、給餌と掃除、魚たちの健康状態をチェックするために潜っているそうです。
東京大水槽には、個性豊かないろんな種類の魚がいるので、魚たちそれぞれが好む場所も違っています。
暗がりには、よ〜く目をこらすと、いますいます!たくさんの「アカマツカサ」が!
こちらの観賞スポット、照明の具合といいローチェアの配置といい、とってもいい感じな雰囲気ではありませんか。
そう、館内で過ごしていると感じるのが、なんともいえない居心地のよさ。こうやってさりげなく置かれた椅子やソファが一役買っていることは間違いありません!
すみだ水族館では、水槽や照明、案内板などのサインデザインでも、洗練された空間を演出。さらに、下町らしさも盛り込むなど、訪れる人を楽しませるたくさんの工夫が随所にちりばめられています。さすがグッドデザイン賞を受賞しただけのことがあります!
また、東京大水槽裏側には、小さな丸い窓が並ぶ「アクアスコープ」が。潜水艦の小窓のような印象も受けるこの場所から眺めると、まるで海の中にいるような気分になれてしまいます!
ちなみに、すみだ水族館のスタッフみなさんには、それぞれ違ったおすすめの場所があるそうです。スタッフお気に入りの観賞ポイントなど、ぜひ気軽に尋ねてみてください。
(すみだ水族館では、お客さまとのコミュニケーションをとても大切にしているので、「どんどん質問してください」とのことでした。)
小笠原からやってきた魚は、大水槽以外にも!
東京大水槽だけではありません!他の水槽にも、小笠原からやってきた魚たちがいるので、ぜひ探してみてください。本記事では3種類の魚をご紹介します。
美しい友禅染模様の「ユウゼン」
国内では限られた地域でしか生息していない日本固有種の「ユウゼン」は、美しい模様に注目!小笠原で特に多く生息しているそうです。
内地では高級魚の「アカハタ」
「アカハタ」は、小笠原では「アカバ」と呼ばれていて、よく釣れるポピュラーな白身魚。
お味噌汁に入れたり、唐揚げにしたりとよく食卓にあがるそうです。
(もちろん、すみだ水族館では大切に育てられています。)
そして、アカハタは、小笠原では歯磨きが大好きな魚としても知られています。
父島二見港近くにある「小笠原水産センター」では、アカハタなどのハタが飼育されていて、なんと歯磨き体験ができるということ。
これは、ぜひいつかすみだ水族館でも体験できるようになるといいですね!
アカバの歯磨きシーンも観れます!
新種の小笠原固有種「オガサワラヨシノボリ」
「東京の魚」コーナーには、2011年に新種記載された小笠原固有種「オガサワラヨシノボリ」がいました。
小笠原にゆかりのある生き物たちの詳細については、ぜひスタッフにお尋ねください!
(すみだ水族館では、魚名板のほとんどが魚の名称のみの表示で、情報はあえてのせていません。)
小笠原×すみだ水族館 コラボソフトクリームで味わう至福のひととき
軽食やデザート・ソフトドリンク、『すみだ水族館』のオリジナルメニューなどを提供しているペンギンカフェ。
小笠原の名産品のひとつでもある「塩」を使ったソフトクリームもここで購入することができます。
透明度の高い小笠原の海水で造られた濃厚な味わい。ミネラルが豊富な小笠原の塩を原料にした塩バニラ味のソフトクリームです。
塩のおかげか、意外とさっぱりとしていて、ペロリと食べれてしまいます。一度食べたらクセになるかも!?これから汗ばむ季節にぴったりのスイーツです。
「小笠原塩バニラ」「黒い塩バニラ」「マゼランペンギンミックス」の3種類から選べます。
ペンギンカフェは、ちょうどペンギン水槽と東京大水槽が眺められる空間に位置しています。たくさん置かれたチェアに腰掛ければ、まったりと過ごすことができそうです。
取材時には、マゼランペンギンを眺めながら、マゼランペンギンミックスをいただいてみました。あぁ、至福の時間。
小笠原をもっと知りたい方には、「小笠原アカデミー」もおすすめ!
ほぼ毎月末の金曜日夜に開催されている「小笠原アカデミー~ゆうゆうオガサワラ~」は、
まるで小笠原にいるかのような、ゆうゆうとした時間を過ごす大人向けのプログラム。
小笠原村観光局員と飼育スタッフによる小笠原の自然・文化に関する旬な話題を、特産品であるラム酒を味わいながら楽しむことができるイベントです。
3月は、30日(金)に開催されました。
(参考)イベント詳細ページ
http://www.sumida-aquarium.com/event/ogasawara201803.html
こちらのページ内で、最新の開催情報が更新されます。
http://www.sumida-aquarium.com/event
小笠原を熟知したスタッフによる小話も、必聴です!ぜひ、ご参加ください。
小笠原って、実は身近な存在かも!?
一週間休みが取れなくても、24時間船に乗らなくても、小笠原って、意外と近くにある存在だったんですね!
都内に住んでいれば、電車に乗ればすぐに小笠原に到着!?東京にお住まいでなくても、東京スカイツリーの観光ついでにすみだ水族館で小笠原まで堪能という1日も素敵ですね!
小笠原にまだ行ったことがない方は予行練習のために、そして、小笠原が恋しいという方は心を満たすために、ぜひすみだ水族館へ足を運んでみてください。
すみだ水族館情報
入場料:
大人2050円、高校生1500円、中・小学生1000円、幼児(3歳以上)600円
※ペンギンカフェや東京スカイツリータウン ソラマチ®︎内での割引など盛りだくさんな特典付き、とってもお得な年間パスポートも販売中!
営業時間:
9時~21時
※入場受付は閉館の1時間前まで ※季節により変動あり
休館日:
なし(臨時休館あり)
住所:
〒131-0045 東京都墨田区押上一丁目1番2号
東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
アクセス:
東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅 すぐ
東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線「押上(スカイツリー前)」駅 すぐ
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