自然

おがさわら丸24時間の過ごし方 バードウォッチャー編 その② 船に寄ってくる海鳥

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航路での海鳥観察はバードウォッチング界でも難易度があり、敷居が高いといわれています。
それは船も鳥も動いているのでじっくり観察できないことと、鳥が小さいうえに船との距離があるので、肉眼では豆粒にしか見えません。

しかし!バードウォッチングをしたことがない人、双眼鏡を持っていなくても観察を楽しめる海鳥がいます。

それは、カツオドリ(英名 Brown Booby)

世界にはカツオドリ科が12種類います。そのうち日本で観察できるのは3種類。
その中でカツオドリは小笠原ではポピュラーな鳥ですが、温かい地域を好むので、内地で生活する人にはなかなか出会えません。

日本では主に小笠原諸島や九州・沖縄で繁殖し、観察ができます。
小笠原の島民の方々には馴染みの鳥です。

カツオドリ

(雄)目元が青い

カツオドリ

(雌)

大きさは翼を広げて(翼開長)135~150cmのやや大きめの鳥。
体の色は白と黒。
くちばしが大きく淡い黄色。目元が青いのは雄。雌には青い部分がありません。

カツオドリとの出会いはおがさわら丸から始まる。

東京・竹芝から出て、翌朝になるとカツオドリが住む小笠原諸島の海域です。
どこからともなく、カツオドリたちが「おがさわら丸」に集まってきます。

父島に向かう「おがさわら丸」での観察は、私の経験上、ケータ列島に近づく”翌朝7時以降”の時間帯がオススメです。

朝食後に甲板に出てカツオドリや聟島列島、ボニンブルーと言われる小笠原の海をながめてみましょう。

カツオドリ

もう、目線の高さを飛ぶので双眼鏡もいりません。スマホでも撮りたくなる距離です。
私たちの来島を歓迎にきてくれたのでしょうか?

カツオドリ

すると次々と海に向かって一直線にダイブ!
捕食行動がはじまりました。船についてきた理由はこれ。
走行する船に驚いて飛び出すトビウオやダツ科の魚を捕まえるためです。

※よく耳を澄ますと、カツオドリの声がきこえます。
失敗、成功、横取りバトルを繰り返す姿は見ていて飽きません。
カメラマンも獲物をゲットする決定的瞬間を激写するために何千枚とシャッターを切ってしまうことだろか…

カツオドリ

【トビウオを狙うカツオドリ】

カツオドリ

【トウザヨリを横取りしようとするバトルシーン】

望遠レンズのついた立派なカメラでなくてもスマホでもそれなりに撮影できます。
動画を撮って楽しむのが良いでしょう。

おがさわら丸につくカツオドリ※風音注意

「ははじま丸」がオススメ

カツオドリ

カツオドリをより近くで観察するには、父島~母島航路で運航する「ははじま丸」に乗船中がオススメです。
「おがさわら丸」より船の大きさが小さく、速度も遅いので、カツオドリとの距離がとても近く手の届きそうな距離で見られます。

私は、ははじま丸のほうが楽しくて仕方ありません♪

ぜひ、両方の船でカツオドリを楽しんでみてください。

夏は島で親子に会える

カツオドリ

夏には小笠原諸島でカツオドリの繁殖がはじまります。父島の南島は最大の繁殖地になっており、たくさんの親子がいます。
真っ白でふわふわで、まるでぬいぐるみのようなかわいいヒナ。
海のアクティビティに参加すると会うことができるでしょう。

カツオドリ  のハンティングや子育ての様子が身近なところで見れるのは小笠原ならではです!
ぜひ、実際に観に行ってください!

中村咲子

くじら好きから始まったバードガイド

中村 咲子

鯨類と野鳥が好きで、全国で船に乗って洋上観察しています。
2016年よりバードウォッチング専門ツアー会社「ワイバード」でバードガイド始めました。
海鳥専門でやっています。海鳥ガイドは少ないうえ、女性は初。
趣味で小笠原に通っていたこともあり、近年では小笠原ツアーにも力をいれています。

ただ…実はこんなに海が好きなのに潜りが得意じゃないのが欠点。小笠原の海で練習中…

https://twitter.com/sakikob_w