どうしても行ってみたかった母島
これまでに「日本最西端」「日本最南端の有人島」「人口3名の離島」「定期船がない離島」を訪れるなど”僻地好き”の自負がある私は、6日に1便しかないおがさわら丸+2時間かけて行く母島(しかも毎日就航ではない!)に興味が湧かないわけがありません。
あまりこう表現する人はいませんが、私は母島を「日本一遠い島」だと思っています。母島に行かないという選択肢はありませんでした。
私が母島を訪れたのは1ヶ月の父島滞在中。その時は宿でヘルパー(宿のお手伝い)をしていたため、母島を訪れるにはお休みとの調整が必要でした。
どうしても2日連続でのお休みが得られなかったため、私に残された選択肢は「日帰り母島」。少し残念には思いましたが、小笠原にいること自体そうない機会なので日帰り母島を決行しました。

当日は雲ひとつない快晴に恵まれました!

慣れてきた父島ともしばしのお別れ
日帰り母島はかなりタイト!目的を絞ろう
日本一遠い島を「日帰りで楽しむ」には、かなり時間を有効的に使う必要があります。
なぜなら、日帰りの場合、母島に滞在できるのは9:30〜14:00のわずか4時間半!
「海でシュノーケルも楽しんで、くじらも見て、陸もしっかりと回りたい!」というのは、日帰りの場合現実的ではないのです。
ですので、日帰りで母島を訪れる場合は「どうしても譲れないこと」を決めてそれを軸に時間を使うことをおすすめします!

雄大な山々に囲まれた母島
私の中の選択肢は2つで、一つが母島のシンボル的な山である乳房山登山、もう一つが島内観光でした。
乳房山の頂からは島の全景と島を取り囲む美しい海が望められると聞き非常に興味をそそられましたが、所要時間は4時間。「サクサク行けば大丈夫かな?」と考えましたが万が一、帰りのははじま丸に乗れなかったら大変なので、泣く泣く断念。母島のガイドさんをお願いして島内観光をすることにしました。

母島の玄関「沖港」で出迎えてくれるザトウクジラのモニュメント
観光ガイドと回る母島
母島の観光ガイドは《小笠原母島観光協会》を通じてご紹介いただきました。
問い合わせをした時点で前日の夕方。直前にも関わらず私の要望に合わせたガイドさんをご紹介いただくことができました。
「時間の許す限り、とにかく母島の隅々まで足を運びたい。一カ所一か所の滞在時間は少なくても構わない」というのが私の要望。ガイドさんの車に乗ってツアーがスタートしました。

ははじま丸を降りるとガイドさんが迎えに来てくれています。
「母島ならでは」はぜひチェック!
せっかく母島を訪れたのなら、まずは母島でしか見られないもの、「母島ならでは」はぜひチェックしてみてください。
必見その1は、都道最南端の地。どんなに自然にあふれていても、ここはまぎれもない東京都なのだということを再認識させられます。なんだか不思議な気分です。

一番下の板は、クジラ型にくり抜かれていてかわいい
必見その2は、ハハジマメグロです。山手線の駅名にもあるし、さほど聞き慣れない名称ではありませんが、実はメグロは有人等では母島にしか生息していないってご存知でしたか?
父島にすら生息していない、非常に貴重な鳥です。
ガイドさんに案内してもらって目視ではメグロを確認することができたのですが、写真に収めるのは難しかったです(笑)

ウォーリーを探せ並みに難しい「メグロを探せ」(中央から少し左にお尻が写っています)

こちらがハハジマメグロ 写真提供:小笠原村観光局
メグロは外来種の木々では繁殖しないそうで、この貴重なメグロを守っていくには同時に母島の固有の森林を守っていかなくてはならないという話にも繋がります。
そういう豆知識や情報を知ると、楽しみ方がより深いものになりますよね。
1人でなんとなく回るだけでは得られない体験ができることは、ガイドさんをお願いする大きなメリットだと思います。
前編はここまで!
後編では、日帰りでも楽しめる母島のさらなるスポットをご紹介します。

島旅ライター
ありこ
離島にハマり、時間を見つけては南の島に足を運ぶ都内在住の会社員。沖縄諸島を中心に50以上の離島を訪れ、最近では無人島へもよく行っている。マリン系雑誌の編集ライターの経験があり、離島に行くと細かいところまでチェックするのがクセ。
写真を撮りまくる傾向がある上に地図に弱いため、島内巡りには時間を要する。他の人があまり行かないマニアックな離島やエリアに行くのが好き。離島では島民や旅人と話している時間が何よりも楽しい。
Instagramはユーザーネーム ariko_marine で検索。離島に特化したブログも運営中。こちらのURLからどうぞ。
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