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旅行期間:2024年10月

ウミガメの放流


最終日の夜。
偶然にもその日の朝、70頭孵化したウミガメの赤ちゃん達。
約2ヶ月前の8月に母亀が砂浜で必死に産んだ卵を父島の海洋センターで孵化まで面倒を見て放すとの事。

その放流に立ち会えるだけでも感激した。


ウミガメの赤ちゃんは光に進む習性があるらしく、
暗闇の20時頃に海辺へ集合。


発泡スチロールの中でガサゴソ動く赤ちゃん達。
蓋を開けた瞬間、必死に手足を動かすその姿に思わずトキメイた。
そして、なんと持っても良いとのこと。

お腹に砂みたいなのがついていて、
人間でいうへその緒。
お母さんからの子へのメッセージとなるので、そこは触れないように。(人間の手のひらには菌があるからうつさないように。)

甲羅を持ち子ガメを持ち上げた時の、
生き生きとした感覚。
必死に生きようとしてる姿に思わず涙。
これが生命の尊さか。

自分の周りで色んな方の子どもを抱かせていただく機会があるが、最小の命。
尊い。生きるんだよ。と声を掛けた。

そして、いざ放流。


子ガメが向かうのは月と星に照らされたキラキラと輝く夜の海。
真っ暗の中、砂浜へ移動し、両手にカメオとカメコを持ち、ガイドさんの合図の後、海へ放した。
約1m先の海へ向かって、砂浜をシャカシャカと歩みを進める子ガメたち。
もしかしたら、引き返してくるかもしれないのでしばらくそこから動けず。
ずっと足音を聞いていた。

ぼろぼろ泣いた。
出会って数分とは思えない感動。
手を合わせ、
心の中で「生きるんだよ、死ぬなよ。」と
何度も何度も呟いた。

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