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りょうた

旅行期間:2025年1月

ウミガメいただきます

独自の食文化の中で最も驚かされるのが「ウミガメ」。「かわいそうだ」、「食べてもいいものなのか」。最初はそう思いました。罪悪感すら感じました。でも、食べていいもの、いけないものは人が勝手に線引きしているだけ。海洋島に住む人にとってウミガメは重要なタンパク源。

大切なのは感謝の気持ちだと気付かされます。久々に心から「いただきます」と言えた気がしました。大人になって、いつの間にか「いただきます」をないがしろにしていたかもしれません。島民はウミガメに感謝を持って甲羅以外は内蔵も含めて無駄なく食べます。

"新ガメ"の刺身は全くクセがなく、馬刺しに近い印象です。とにかく美味しい。海を泳ぐから魚のイメージでしたが、やはり肉。コリコリしていて食べ応えがあります。

カメの煮込みはクセが強く、調味料は塩のみでも深い味わい。緑色なのは、ウミガメの脂が緑色だからです。好みは間違いなく別れますが、酒やご飯のお供にピッタリ。

小笠原村ではウミガメの保護にも力を入れています。獲れるのは年間135頭と制限され、漁師は3人のみ。交尾中は海に浮かぶので、そこをモリで襲います。まず、メスを捕まえておとりに。すると、オスが2、3匹寄ってくるので捕獲。最後にメスも捕獲します。小笠原村はあくまで産卵地で、生まれた子ガメは海流に乗り1年かけて1000㌔離れた日本列島近海を放浪。30年を経て、卵を産むために再び小笠原に戻ってきます。ウミガメやクジラなど生き物が長い旅を経てやってくる島。人間も同じです。

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