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秋季特別展「西之島展~調査で見えてきたこと~」

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秋季特別展「西之島展」~調査で見えてきたこと~

西之島の噴火は、みなさんの記憶にも新しいものだと思います。2013年に噴火が始まり、みるみるうちに大きくなって2019~2020年の噴火で完全に旧島が飲み込まれてしまいました。そんなリセットされた島の調査で、見えてきたことを噴火前と噴火後にわたって紹介します。

なぜ西之島が注目されるのか?

もともと近隣に島のない西之島は、人間の影響をうけにくい海洋島(海洋プレート上にできる一度も大陸とつながったことのない島)です。しかしそんな西之島が、噴火によってさらにリセットされました。そこで生態系のはじまりを見られるといっても過言ではないはずです。

島の歴史と形の変化

有史以来の西之島の火山活動や調査年を歴史年表にしています。それとともに1947~2025年の島の形の変化を写真で紹介しています。
ここでは、2013~2015年の噴火をEp(エピソード).1(第1期噴火)、2017年の噴火をEp(エピソード).2(第2期噴火)
2018年の噴火をEp(エピソード).3(第3期噴火)旧島が95%残っている状態、2019~2020年の噴火をEp(エピソード).4(第4期噴火)旧島が全て埋没し、リセットされた状態ということをチェックしておきましょう。

島がリセットEp.4以前と以後の生きものの変化

植物、昆虫、海鳥、その他の生きもののEp.4以前と以後の調査の結果を紹介しています。一度リセットされてしまうとなかなか元の状態に戻れないことと、そんな中でも毎年少しずつ変化している様子がわかります。

ここでポイントマークの登場です。生態系をつくりだすポイントが各所に!ポイントマークを参考に見てください。

変化し続ける島、生態系のはじまり

一般的な生態系の変化は一次遷移といわれ、植物中心で「岩→地衣類・コケ類→土壌→植物→昆虫→陸鳥」というふうに考えられていました。しかし西之島の調査から海洋島(海洋プレート上で一度も大陸とつながったことがない島)では海鳥が早期に飛来して大量の栄養塩(糞に含まれるリンやカリウム)を持ち込み、死体や排泄物が分解されて土壌が形成される海鳥先駆型遷移のプロセスが見えてきました。「岩→海鳥→昆虫やカニなどの分解者による土壌形成→植物→昆虫→陸鳥」
また、最近の調査では藻類やコケ類が発見されていることから、一次遷移と海鳥先駆型遷移の同時並行で進行しているのではないかという考えが浮かび上がってきました。

2019年調査隊員の日々

2020年に京都大学白浜水族館で開催した「西之島探検展」の展示の一部をお借りして、隊員の紹介や食事などを紹介しています。

新たに加わったメンバー、ローバー「MAX」

噴火で上陸が難しくなった西之島の新たな調査方法に、遠隔操作での無人航空機ドローン、無人探査機ローバーが加わりました。ビジターセンターではローバー「MAX」を紹介しています。「MAX(Multipurpose All-terrain explorerの略)」とは多目的地形対応探査機で、リモコンで操作します。島内環境の観測・計測、鳥類の生息状況調査(昼・夜)、昆虫類の観察・採取、火山灰の観察・採取、藻類の観察・採取などを行います。今回は数台あるローバーの中でも「MAX-024-05補虫トラップ回収型」を展示しています。実際にローバー走行中にも起こるカツオドリとの対面をリアルに表しています。ぜひ近くでご覧ください。

そのほかの展示紹介

実際に見て触れる展示として「西之島の石」を展示しています。他には西之島調査の映像も上映していますのでそちらもお楽しみください。

おわりに

噴火や悪天候で上陸が難しくなっても、ドローンやローバーによる遠隔調査が発達したおかげで、変化し続ける西之島を止まることなく見続けることができるのはありがたいことです。近くで見ないとわからないこともあるとは思いますが、これからもどんどん活躍して西之島の新しい発見がありそうです。西之島の変化、見逃せませんね。
今回の展示では紹介していませんが、火山地形地質調査・環境DNA調査・海洋生物相調査も行っています。 今後は海のほうでも遠隔調査が行われそうです。

小笠原ビジターセンター

開館日
おがさわら丸・観光船入港中
午前8時30分~午後5時00分まで
*開館日については下記サイトからご確認ください。
https://www.tokyo-park.or.jp/nature/ogasawara/

問合せ
小笠原ビジターセンター 電話番号:04998-2-3001
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