自然

世界中でここでしか見られない!!小笠原の固有種 part1

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小笠原は海底火山が噴火して隆起してできた海洋島です。そのため、一度も大陸と陸続きになったことがなく、多くの固有種が生息しています。

植物や動物は波や風、鳥などの自然の力によって運ばれ、それぞれ独自の変化を遂げていきました。

ここでは、小笠原固有の動植物を紹介します。

アカガシラカラスバト

アカガシラカラスバト

小笠原諸島に生息する固有亜種のアカガシラカラスバトは絶滅危惧種にも指定されているとても貴重な存在です。

警戒心が薄く、餌を求めて地上にも降りてくるため、野ネコなどに襲撃され、その数が減っていましたが、近年の小笠原ネコプロジェクトなどの活動によって、徐々に数を増やしています。

以前は深い山の中でしか見られませんでしたが、最近では人が住んでいる住宅地などでも発見情報があるようです。

もし見つけられたらラッキーですね!静かに見守ってあげてください。

タコノキ

タコノキ

タコノキの実

タコノキは父島でも母島でも色々な場所で見ることができます。パイナップルみたいな実をつけていますが、この実はとても固く、甘い果物ではありません。

気根という根をタコの足のように伸ばしている姿から「タコノキ」と呼ばれる、小笠原の固有種です。

タコノキの葉を使った「タコノ葉細工」は小笠原の代表的民芸品です。

 

オガサワラオカモノアラガイ

オガサワラオカモノアラガイ

小笠原が2011年に世界自然遺産に登録されたのは、カタツムリたちの活躍があってこそのもの。

実は小笠原で生息しているカタツムリ(陸産貝類)のうち、94%が固有種で世界中でここでしか生息していません。

このオガサワラオカモノアラガイも独自の進化(退化!?)を遂げ、体を守る貝がどんどん小さくなっていきました。

そのため、乾燥しているところでは生息できないので母島の雲霧帯(山の上の方)で、葉っぱの上や裏でひっそり暮らしています。

いかがでしたか?

小笠原には他にもまだまだ、ここにしかいない固有種がたくさん見られます。

次回をお楽しみに!

関連書籍

 

小笠原の植物 フィールドガイド

 

小笠原を訪れる人たちに、父島や母島で見られる植物を案内する。シダ植物、山地の植物、人里の植物、海岸の植物に分かれてガイド。写真を主にして解説はできるかぎり簡潔にした。

ページ運営者

小笠原村観光局

小笠原村観光局は浜松町に事務所を置き、旅行会社・メディア対応、イベント実施などにより小笠原観光の活性化・マーケティング活動を行っています。

https://www.visitogasawara.com