自然

幻想的!日の出前と日没直後に現れる『ビーナスベルト』と『地球影』

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ビーナスベルト01

みなさん、普段の生活中で空を見上げていますか?

ビルに囲まれたような環境で、日々目の前の仕事に向き合うだけの生活をしていると、空や雲や星や月の動きが目に入ってこないかもしれませんね。

小笠原での生活は海を渡ってくる定期船・おがさわら丸が中心となっているので、海況や天気を常に気にかけています。ですから、海や空を観察することが生活の一部になっている人が多いです。

私も以前はダイビングを仕事にしていたので、海や天気図を見ることはいまだに日課となっています。

常に変動する海と空を見つめていると、時には歓声を上げるような、時には息を飲むような、すばらしい景色に出会えることがあります。

『ビーナスベルト』と呼ばれる大気現象もそのひとつ。

日没後や日の出前の環境が整った時、わずかな時間だけ空がアッシュピンクのグラデーションに彩られることがあります。

同時に、水平線上には地球の影も映し出されるのです!

今回はこの、美しい大気現象『ビーナスベルト』をご紹介します。

ビーナスベルトとは、日の出・日没時に見られる大気現象

日の出や日没の頃に空をながめていると、低い位置にピンク色のグラデーションが現れることがあります。

夕焼けで見られるようなはっきりとした広範囲のピンクではなく、白みがかったような、グレーがかったようなアッシュピンクの帯状のライン。

ビーナスベルト02

これが『ビーナスベルト』と呼ばれる大気現象です。

Venus(ビーナス)とは美の女神。その名を聞いて納得の、やさしく淡いピンク色の美しいグラデーション。

そして、そのビーナスベルトの下側に見られる紺色のラインはなんと、地球の影なんです!

自分が立っている地球の影が空に映る様子が見られるって、壮大ですよね!

スケールの大きい、自然の織りなすアートに感動するひとときです。

ビーナスベルトが見られる条件

【太陽が沈んでいる早朝や日没直後の薄明時】

太陽がまだ水平線下にあり、その光がうっすらと空に現れる頃、大気中に含まれている水滴がレンズの役割を果たすことで、太陽の光を拡散して空に映し出します。

低い位置からの太陽光が大気の影響で赤色を中心に空に残り、反対側の空のスクリーンに投影されるカタチで発生するのです。

・・・???・・・

よくわかりませんね(笑)
イラストで表現してみました。

ビーナスベルト03

ビーナスベルトを見ることができるのは、日の出直前・日没直後の昼と夜の境界線にあたる時間帯で、わずか20分足らずの間になります。

ビーナスベルトが見られるのは太陽と反対側の空

太陽がギリギリ水平線の下にあるときにその太陽光が反対側の空へ映し出される現象なので、早朝なら西・日没後なら東の空に現れます。

小笠原では父島も母島も集落が島の西側にあるので、生活圏においては東から太陽の上がる早朝に見ることができます。

なので、日没時の夕陽がきれいな時に島の東側を見ていれば、同じような景観にお目にかかることができるわけですが・・・夕陽がきれいなときは西側で夕陽を楽しんでいるので、あえて東側へと出かけることはほぼありません(笑)・・・

父島・中央山の展望台では、東西の空を同時に見ることができる

小笠原で唯一、ガイド同伴でなくても歩くことのできる遊歩道で、東西の空を同時に見ることができるのは父島『中央山』の展望台です。

東西共に、水平線上に雲がないような時を狙って行ってみたら、美しい朝日とビーナスベルト・美しい夕陽とビーナスベルトをセットで見ることができるかもしれません!

※遊歩道沿いには街灯がありません。早朝や日没後は足元が暗くなりますので、お出かけの際には必ず懐中電灯を携帯し、宿の方にも中央山へ出かける旨を伝えてくださいね。

空気がきれいな時に見ることができる

空気中に塵などがなく、空気が澄んでいるときに見ることができます。東京近辺でも冬場、空気のきれいな時には見られることもあるようですよ。

小笠原は一年中きれいな空気に包まれているので、水平線上に雲がないという条件を満たせば、見られる確率が高いのです。

なかでも、湿度が下がる冬場は空気中の水蒸気の粒が少なく小さくなるので、その現象が起こりやすいようです。

おがさわら丸航行中は、朝日・夕陽とビーナスベルトを同時に見ることができる!

ビーナスベルト04

3泊という短い滞在の中で、早朝や夕暮れ時に中央山へ行くのはなかなか大変ですが、360℃海に囲まれているおがさわら丸船上はチャンスです!

片道24時間という長い船旅の過ごし方でのイチオシは、朝日と夕陽をゆっくり眺めること。

普段の生活では、水平線から太陽が上がる・水平線に太陽が沈む、なんてなかなか見ることができませんものね。

そしてやはり、その時間に合わせてデッキに出ている方はけっこういらっしゃいます。

ですが、日の出直前・日没直後のビーナスベルトを目にするならみなさんと反対側のデッキです!

おがさわら丸の東京出港日なら、サンセットシアター(夕陽)は右舷側・サンライズテラス(日の出)は左舷側となるので、ビーナスベルトが現れるのはその反対側ですよ!

父島出港日は船の向きが反対になるので、サンセットが左舷側・サンライズが右舷側です。

日の出や日没の時刻はなんとおがさわら丸船内の案内所がある4階に掲示されているので、参考にしてくださいね.。

ビーナスベルト05
ビーナスベルト06

先ずは日没や日の出の時刻をチェックして、雲の動きを観察してみてください!

まとめ

ビーナスベルトと地球影を見ることができるのは、早朝時は西・夕暮れ時は東の空
太陽と反対側の空です。

ここ小笠原は常に空気がきれいであること、海に面して視界が広くなることで、ビーナスベルトにお目にかかれる確率が高いようです。

空気がきれいなことで、空と海の織りなす壮大なスペクトル・ショーに出会えることができて、それによって心も浄化されてきれいになる。

いい波動が循環しますね**

 小笠原への旅行・船旅を通じて自然界の作り出す壮大なアートを体感し、その美しさ・豊かさに感動していただけたら、それがなによりの、ご自身へのお土産になると思いますよ♡

マーメイドカフェ

Mermaid Cafe オーナー

あらいたかみ

小笠原の海に魅せられて、1998年より小笠原に移住。
ダイビングインストラクターとしての仕事を引退した後、少女の頃の夢『手作りケーキとおいしいコーヒーの店』を移動販売車で始める。

小笠原の生活を綴ったブログ『マーメイドのひとりごと』公開中

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