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【季節別/シーン別】小笠原にはどんな服で行けばいい?をここで解決!

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旅行の服装って迷いますよね。最短でも5泊6日の小笠原旅行。荷物を減らしたいけど思ったより寒いor暑い、遊びに必要な物が足りない・・・なんて事態になるのも困ります。

天気予報もよくわからないし、そもそも小笠原の天気は変わりやすい(予報は当たらない)と言われたりもします。

では、どんな服で行けばいいの?

この記事ではそんな疑問を解決すべく、小笠原旅行におすすめの服装を【季節別/シーン別】にてご紹介します!

小笠原の平均気温と降水量

まずは年間シーズナリティを見てみましょう!

参考:https://www.visitogasawara.com/now_ogasawara/

亜熱帯に属する小笠原は本土と比べると温暖な気候で、年間を通じて気温差が少ないです。冬でも最低気温が10℃を下回ることはほぼなく、夏でも最高気温が32℃を超えることは稀で、過ごしやすい気候です。

でも油断は禁物。朝晩寒かったり、雨が多い季節もあります。夏は強烈な日差し・暑さ対策も必須。表示気温と体感温度が大きく異なる場合もあるので注意しましょう。

【季節別】おすすめの服装

春(3〜5月頃)の服装とポイント

最高気温が安定的に20℃を超え、ポカポカ陽気が増える春。体感的には本土の初夏のような雰囲気です。晴れれば昼間は半袖でも大丈夫ですが、朝晩はひんやりと感じます。

そのため「半袖+羽織物」など、調節がしやすい服装を意識しましょう。特にウィンドブレーカーのような防風素材の服が1枚あると小笠原ではとても重宝しますよ。

晴れていれば春の小笠原は半袖でも快適!

春の服装選びのポイント

・時間帯や日によって気温差が激しい
・晴れた昼間は半袖でも大丈夫
・羽織物は必須

夏(6〜9月頃)の服装とポイント

雨が多い5月を過ぎると一気に気候が進み、本格的な夏の到来です!

基本的に屋外では「寒い」と感じる場面はほとんどなく、短パン+Tシャツキャミソールワンピースなども大活躍!なるべく薄く通気性の高い素材を選びましょう。

ただ、お店では冷房が効いている場合があるので薄い上着があると安心です。

鮮やかなワンピースが小笠原の青い海によく映えますね。夏っぽくて可愛い!(写真提供:中川幸彦)

足元はサンダルで。基本的にはビーチサンダルなどでOKです。

但し、陸域のツアーや海のツアーで南島に上陸する予定がある場合などは、サンダルやビーチサンダルに加え、スニーカーを持参されることをおすすめします。

南島ツアーに参加する時は、日焼け防止のための長袖長ズボン+帽子、ゴツゴツした岩で足を切らないためのスニーカーが模範スタイル

ちなみに「ギョサン」ってご存知ですか?

元々は漁業従事者用サンダルとして生まれたもので、丈夫で滑らないと定評があるサンダルです。
最近は全国的に知られるようになりましたが、実はギョサンは小笠原が発祥の地。お土産物屋さんにもたくさんの種類のギョサンが売っているので、現地で買って履くのも大アリですね!

店頭の棚のほとんどがギョサン!迷っちゃうほどたくさん売られています!

男女で微妙にデザインが違ったり、新しい形のギョサンも出てきたりしているのでお気に入りを探してみて!

紫外線対策もお忘れなく!
日焼け止めや帽子・サングラスなどでしっかりと対策をしましょう。

強烈な日差しが降り注ぐ小笠原。帽子やサングラスは、どこに行くにも大活躍!

夏の服装選びのポイント

・寒さの心配なし!(お店では用心)
・サンダルで問題なし(現地購入も◎)
・紫外線対策が重要(通年で必要な対策です)

秋(10〜11月頃)の服装とポイント

10月末の様子。まだ海に入っても大丈夫。晴れていれば夏のように暖かい季節です

しばらくは夏の気配が残る小笠原。日中は夏の装いで大丈夫。
秋だな〜と感じるのは10月後半以降で、朝晩はひんやりしてきます。

11月は雨が多い時期。私は11月に滞在することが多いのですが、だいたい月の1/3くらいは終日雨か曇り、晴れていてもスコールのような雨が降る日が多かったです。
その際に感じたのは蒸し暑さ。雨が降ると結構な蒸し暑さを感じ、エアコンで除湿をするほどでした。

そのため、この季節も調節がしやすい服装を推奨します。
また、汗や雨が拭けるようにタオルを一枚持ち歩くと重宝しますよ。

秋は山歩きにも最適な季節。
汗を吸収しやすい素材の半袖を基本とし、肌を守るレギンスや涼しい時に羽織るための上着を必要に応じて追加するのがいいと思います。

秋の服装選びのポイント

・10月中旬までは夏の雰囲気
・羽織物が一枚ほしい
・雨が降る日が多い

冬(12〜2月頃)の服装とポイント

「南の島の冬ってどんな感じ?」最も想像つかないのは冬ではないでしょうか。
1日で一番体感気温差が激しいのが冬です。天候の違いでもガラリと体感温度が変わります。

気温グラフによると一番寒い2月でも最低気温13℃程度ですが、曇天や風が吹くと体感温度はもっと低いです。特に夜はダウンがほしいなと思う瞬間もあります。
ただ、本土のように「ニット+厚手のアウター」が必要なほどではありません。

半袖で大丈夫な時もあり、本当に服装に悩む時期。長袖に加えパーカーなどの上着を用意し、あとはストールなどの小物でうまく調整するのがいいと思います。

小笠原は南の島ですが、常夏ではありません寒い日にも対応できる服装を1セット準備しましょう。

もし現地に着いて服が足りないことに気づいても大丈夫。
父島には衣料品を買える店が数店舗、リサイクル店が一軒あり、品揃えは運次第なところはありますが、島内で衣服を手に入れる手段はあります。

2月の小笠原。海の色は鮮やかでも吹き付ける風はやっぱりちょっと冷たいので、厚手のトレーナーなどがあると安心

冬の服装選びのポイント

・1日の体感気温差が最も激しい時期
・上着が必須
・サンダルは寒い!スニーカーで

【シーン別】おすすめの服装

海遊びの服装

小笠原は海も陸もアクティビティが充実!
ここではシーン別におすすめの服装をご紹介します。

まずは海編です。春〜夏は「水着+サンダル+半袖Tシャツ+短パン」が基本コーデ。紫外線対策としてラッシュガードやトレンカなども着用しましょう。

晴れていると船上は直射日光でかなり暑く、海からの照り返しもあり、強い紫外線が360度降り注ぎます。そのため、帽子・サングラスなどの小物も必須です。

海のツアーでは、水着の上に濡れてもいい短パン+ラッシュガード+レギンスが基本スタイル!

秋〜冬は寒さ対策が重要です。海上がりはかなりの寒さを感じることも。ウィンドブレーカーボートコートなど、防風素材の上着が大活躍です。濡れる可能性が高いので、足元はサンダルが基本。滑りにくいため、ここでもギョサンがおすすめです。

冬は名物ザトウクジラの季節。ツアーに参加すると何時間も船上にいることになります。寒さに負けて思いっきり楽しめないのはもったいない。
ちゃんと暖かい準備をして存分に海遊びを堪能しましょう!

風が当たる船の上は夏でも意外と寒いもの。風を通さない素材の上着がマストアイテムです

山遊びの服装

次は山編。小笠原は山ツアーも充実!山遊びの際の基本アイテムは以下です。

山遊びの基本アイテム

・長ズボン
・スニーカー
・リュック
・タオル
・レインウェアorウィンドブレーカー
・帽子

長ズボンの代わりに短パン+レギンスでもOK。でも私は長ズボンを推奨します。

理由は「蚊」です。私は短パン+レギンス+靴下というスタイルでハートロックツアーに参加したのですが、足首のわずかに空いた肌を狙ってたくさん蚊に刺されました。
さらにはレギンスの上からも蚊に刺されかなり痒い思いをしたので、山遊びの際は長ズボンの着用をおすすめします。

足元はスニーカーが必須。特に夏はサンダルを履いてきて忘れがちになると思うので、スニーカーを絶対に忘れないようにしましょう。

秋冬でもトレッキングをしていると汗をかくくらい暑くなることも! 半袖を着用して、体温調節は上着で行うのがおすすめです。 両手が空くリュックがあるとなおよし

小笠原の服事情 - 調節ができる服装が基本!

小笠原は天気予報が当たらないことも多く、神経質に予報を気にして準備しても悩んだ時間が水の泡・・・なんてことも否定できません。

どの季節に関しても
1、調節がしやすい服装
2、上着を1枚用意
3、雨対策アイテム(海の上や山の中でも大活躍)
4、紫外線対策

この4点にまとまるかと思います。この記事が皆さんの役に立ったら幸いです。

過不足ない準備をして、小笠原旅行を楽しみましょう!

アイコン画像(ありこ)

島旅ライター

ありこ

離島にハマり、時間を見つけては南の島に足を運ぶ都内在住の会社員。沖縄諸島を中心に50以上の離島を訪れ、最近では無人島へもよく行っている。マリン系雑誌の編集ライターの経験があり、離島に行くと細かいところまでチェックするのがクセ。
写真を撮りまくる傾向がある上に地図に弱いため、島内巡りには時間を要する。他の人があまり行かないマニアックな離島やエリアに行くのが好き。離島では島民や旅人と話している時間が何よりも楽しい。
Instagramはユーザーネーム ariko_marine で検索。離島に特化したブログも運営中。こちらのURLからどうぞ。

https://arikoblog.com/