2月に開催された「小笠原DAY2018」にも登場した母島のミニトマト。
会場にお越しになったみなさまは、きっと大量に並べられたミニトマトにびっくりされたかもしれませんね!
食べてない!という方のために説明しておきますと・・・
このミニトマト、写真では伝わりにくいかもしれませんが、普通のミニトマトに比べて赤いんです!
皮が厚く、噛むと甘さがふわっと口に広がり、しっかりとしたトマトの味わいを楽しめるという、トマト好きにはたまらない一品でございました。
小笠原でトマト栽培?と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、母島では昔から大玉トマトの栽培が盛んです。ミニトマトの歴史はまだ浅いようですが、なんと、日本各地で同じ種から栽培されているなかで、母島産のものが一番美味しい!という評価を得ているらしいという噂を小耳に挟んでしまいました。これは気になる!記事になる!
そこで今回は、母島でパッションフルーツはもちろん、ミニトマト栽培にも力を入れていらっしゃる「藤谷農園」さん(小笠原諸島母島)にその美味しさの秘密を教えていただきました。
甘い!〜小笠原 母島で採れるミニトマトの品種〜
母島で現在主に作られているミニトマトは「甘っこ」というもので、その名の通り糖度が高く甘みがある品種です。皮が割れにくいという特徴もあります。種は滋賀のほうから取り寄せているそうです。
母島では、7年くらい前から栽培されています。粘土質の赤土が多い母島の土壌でも育つ強い品種です。
母島で栽培されるミニトマトの旬は、1月〜4月。内地より一足早く旬の時期を迎えています。
赤い!〜色でわかる!?糖度の見極め方〜
冒頭で、普通のミニトマトより赤いとご紹介しましたが、甘っこは収穫のタイミングが重要です。
一般的な赤さで収穫しても、そこまで甘くはありません。少し我慢して見送り、べっとりとした赤さになるのを待ってから収穫すると、目からウロコの甘さになるというのです。
そんな理由から、収穫のタイミングを見極めるのがとても大変だそうです。
1日置けば置くほど糖度が高くなるので、早すぎても遅すぎてもダメ。赤くて収穫したくなる誘惑をぐっと我慢しながら採るという至難の技。トマトのことを知るプロたちにしかできない、美味しく食べられる最適な時期の判断が日々畑で行われているのではないでしょうか。
藤谷農園では、「収穫している途中で後ろ振り向くな。」という掟を守りながら、1個1個手作業で収穫されています。
強い!?〜トマト栽培の最大の敵とは?〜
皮の厚みが甘っこの特徴の一つなのですが、裂果(皮が割れること)に悩まされる年もあるそうです。
これは農作物全般に言えることかもしれませんが、気候の変化で、大きく影響が出る年もあります。トマトも例外なくお天気に左右されやすい作物だそうです。
台風や熱帯性の雨に加え、昨年(2017年)は渇水、今年(2018年)は例年だと降らない3月初旬に降水量があるなど、自然の力に抗えないことも多々あり、苦労されているお話を伺うことができました。
詳しくは、藤谷農園のブログをお読みいただくと、おわかりいただけることと思います。
愛がある!〜小笠原 母島から届くかわいいミニトマト〜
手間暇かけて栽培され収穫される「小笠原 母島産のミニトマト」。内地ではかなり入手困難ではありますが、実はインターネットで購入することができるんです!JAもオンラインショップを運営しているようですし、ブログやサイトや電話で販売窓口を設けている農家さんもいらっしゃるようです。
こちらもすでに売り切れてしまっていますが、来年以降もこちらで販売しています。
小笠原産直市場
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ogasawara-market/
ちなみに、藤谷農園の公式サイト(http://fujitani-nouen.com/)にある「通信販売」からお買い求めいただくと、とてもかわいいデザインのお手製消しゴムハンコが手作業で押された箱に入れられて届きます。まさに、農業と作物たちへの愛の結晶です!
※ミニトマトの注文は、予約がいっぱいのため、今期の注文は残念ながら終了しています。
甘くて、生でそのままおやつのように食べれてしまうので、母島で育つミニトマトはフルーツ扱いしてもいいのかも?小笠原の南国フルーツは、パッションフルーツやドラゴンフルーツだけじゃなかったということですね!
母島で栽培されているミニトマト甘っこを今すぐ絶対食べたいという方は、4月までに小笠原に向かえば間に合うかもしれません!旬を逃さないように、お急ぎください!
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