海のアクティビティ

母島周辺にこんなにザトウクジラが!漁船でホエールウォッチング

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ザトウクジラの回遊シーズンたけなわ、3月もまだまだ母島周辺でたくさんのザトウクジラが目撃されています。

陸上からザトウクジラを観察できるポイントを前回ご紹介しましたが、母島のホエールウォッチングは船で行っても母島のすぐ近くにザトウクジラのウォッチングポイントがあるので、移動に時間がかからず体がとても楽です。

先日、小笠原ホエールウォッチング協会母島支部主催で島民ホエールウォッチングが開催されたので、そのときの様子をご紹介します。

母島のホエールウォッチングスタイル

母島のホエールウォッチングですが、ほぼ漁船で実施しています。ははじま丸を下船して徒歩3分くらいの場所にある、母島漁港から乗船です。

ホエールウォッチング01
ホエールウォッチング02

漁船が出航するとすぐに、船上での注意事項やホエールウォッチングルール等の説明が始まります。その後は、乗船者全員でザトウクジラのブロー(呼吸するときの噴気)やブリーチング(ジャンプ)したときの水しぶき等を目印にザトウクジラを探します。

ザトウクジラを発見したら、クロックシステムという方法で、乗船者にザトウクジラの位置を伝えあいます。「1時の方向にクジラがいます!」などというと、広い海上でも位置が分かりやすいですね!

ホエールウォッチング03

特等席のみなさん、沢山みつけてくださいね!

出港してすぐにザトウクジラ発見!

沖港を出航してまもなく、11時の方向、母島の蓬莱根方面で大きな水しぶきが上がりました! ザトウクジラ発見です!

ホエールウォッチング04
ホエールウォッチング05

船は減速してゆっくりとザトウクジラに近づきます。その後はエンジンをアイドリング状態にして、ザトウクジラを観察しますが、3頭ほどのクジラの背中や胸びれやブローが見えるのが分かります。エンジンがアイドリング状態になったり微速で前進したりしていると、クジラのほうが船に近寄ってくることもあります。クジラを追い回すことは絶対にしません。

ホエールウォッチング06

大きな背中が見えました。この後の行動に乗船者の期待が高まります。みんなが期待しているのはそう、ダイナミックなブリーチング(ジャンプ)です。

ホエールウォッチング07

大きな背中2つに小さな背中が見え、ブロー(噴気)があがっているのが分かります。この蓬莱根周辺の海域は水深が浅く、夏の早朝はハシナガイルカの群れが集まりやすいところですが、ザトウクジラのシーズンにはよく数頭の小さな集団が見られる場所です。何か鯨類が過ごしやすい環境が何か整っているのかもしれません。

ホエールウォッチング08

ザトウクジラが勢いよくブローを上げると、風にのってブローのしぶきが乗船者の顔にかかりますが、皆さん嬉しそうにしぶきを受けても歓声を上げています。

興味深いザトウクジラの様々な行動!

また、この海域を少し沖港方面に移動した御幸之浜付近ではこんな行動も見られました。スパイホップという行動で、大きな頭を海面から出してザトウクジラが周囲をぐるりと見まわすようにします。近くには他にも何頭かクジラがいました。

ホエールウォッチング09

スパイホップのあとに続いて、尾びれを海面に打ち付けるテイルスラップという行動もみられました。周辺の仲間とコミュニケーションをとっているのでしょうか?

ホエールウォッチング10
ホエールウォッチング11

テイルスラップの何度も海面を尾びれで叩く行動は、威嚇などの攻撃的な場合もあるそうです。

また、ザトウクジラが深く潜るときに尾びれを高く海面から上げる行動をプルークアップダイブといいますが、尾びれの内側の白色と黒色の面積や模様や尾びれの欠け具合などで、世界の研究者の間ではザトウクジラの個体識別がされています。この日の乗船者の中にも個体識別の情報提供のために熱心に写真を撮っているかたがいました。

ホエールウォッチング12

下の画像は、尾びれの裏側の白色の面積が広い個体です。この日は尾びれの裏側が真っ黒な個体もいました。

ホエールウォッチング13

爆音とともに大歓声があがるその行動とは?

やがてザトウクジラの行動がややマッタリとしてきたので、別の海域にウォッチング船を移動させることにしました。母島の蓬莱根と同じようにこの時期ザトウクジラが多くみられる向島大ビーチ(むこうじまおおびーち)沖です。

近くの帆掛岩(ほかけいわ)のほうから何度もブリーチングを繰り返し向島方面に移動しているザトウクジラを発見しました!30トン近くのザトウクジラの巨体がブリーチングする度に、大きな水しぶきとともに大爆音が聞こえています。

乗船者一同も「ワ―!!」という大歓声のあとに「お~!」という驚きとも感動ともつかない声を上げます。

ホエールウォッチング14
ホエールウォッチング15

いかがでしたでしょうか?

母島の船上からのホエールウォッチングの様子をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

母島では沖港から出航して島のすぐ近くでザトウクジラが見られることが分かって頂けたかと思います。その日の風や波の影響にもよりますが、長い時間移動しなくてもザトウクジラが見られるので船酔いする前にポイントに到着できるのが嬉しいところです。

ホエールウォッチング16

現在は、半日か一日チャーターでホエールウォッチングを実施しているため、グループか団体様のご利用がほとんどですが、4月頃までザトウクジラのホエールウォッチングが楽しめますので、是非母島のザトウクジラに会いに来てください。

ご予約やお問い合わせは母島観光協会まで。

■ 母島観光協会 04998-3-2300

自然ガイド

梅野ひろみ

母島の旬な情報や歴史文化など、様々な情報をお伝えします。

http://www.hahajima-hilolo.com