文化・歴史

母島フェスティバルってどんなお祭り?その全貌を紹介します!

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母島では年間とおして様々なイベントが開催されていますが、母島の海の幸・陸の幸や特産品を思う存分体験できるのがこのイベント「母島フェスティバル」です。

2010年の小笠原村のブログで確認したところ当時で13回目の開催だったので、2019年の今年ではもう20回以上開催されている伝統あるイベントといえます。

今回は、過去の母島フェスティバルの様子をご紹介しながら、イベントの全貌をご紹介したいと思います。

例年、春に開催予定なので、詳しい日程は母島の観光協会のHPで確認してください。
*2019年は5月12日(日)に開催予定です。

通称「母フェス」は母島の美味しいものを色々体験できちゃうお祭りです!

母島は農業・漁業ともに盛んな島ですが、この時期に母島で収穫されている野菜や果物を使った試食や、物品の販売、ウミガメの煮込み料理の試食、母島の特産品のラム酒やリキュールの試飲等ができるイベントです。

以前は「母島産業祭」というイベントでしたが、母島フェスティバルとイベントの名称も変わり、「母フェス」と略してよばれています。

当日は、母島の農業協同組合と漁業協同組合の売店周辺が通行止めになり、テントを張ったブースが並びます。この日に観光で南方面や北方面に行かれる方は、車は集落内を迂回して頂くようになるのでお気を付けてくださいね。

母島の島民にもこのイベントは大人気で、特にパッションフルーツはこの日に特別価格で販売されることから、農産物のブースには長い列ができます。

母島フェスティバル01

ガジュ下付近がイベントの会場になります!

いつも見慣れた母島のメインストリート周辺がイベントの会場になり、母島では滅多にない歩行者天国になります。

北進線方面からみた会場の様子

母島の特産品がこの日は無料や低価格で味わえるので、多くの人で賑わっているのがわかります。
駐在所のおまわりさんもこの日はイベント警備と交通整理のために巡回しています。

母島フェスティバル03

南進線方面からみた会場の様子

母島の特産品ラムとパッションリキュールの試飲コーナー

母島に工場がある小笠原の地酒「ラム」「パッションリキュール」「海底熟成ラム」「無人酒」などの試飲ができます。

お土産に買って帰りたいという観光のかたも、こちらで味見ができます!

母島フェスティバル04
母島フェスティバル05

ラムはアルコール度数が40度、無人酒は25度で飲みやすく、パッションリキュールは12度でワインくらいの度数です。

飲み比べてみて、お好みのものを是非みつけてみてください!

年によってメニューが変わる母島観光協会のブースも人気

母島のフレッシュトマトや漁獲高が多いメカジキ等の特産品を使ったメニューを、100~200円くらいの価格で提供しているのが母島観光協会のブースです。
メカジキのハンバガー「メカバーガー」や「島トマトカレー」などが過去のメニューでしたが、今年はどんなメニューにするのか検討中とのこと、楽しみですね!

母島フェスティバル06
母島フェスティバル07

毎年大人気の母島農産物のコーナーと母島漁協のカメ煮の試食コーナー!!

母島の農産物のコーナーでは、パッションフルーツやトマトの試食、そして島野菜や果物の物品販売がありますが、試食がとても充実していて、過去には島トマトのペンネや島大根の餃子、完熟トマトのミートソーススパゲティなどが無料で、申し訳ないくらいお腹いっぱい頂きました。
島のちびっ子たちにもパッションフルーツの試食コーナーは大人気です。

母島フェスティバル08

これも無料です!

母島フェスティバル09

これも無料です!
なんだか申し訳ないくらいです。

母島フェスティバル10

中でもはずせないのが、母島漁協のカメ煮込みの試食コーナーです。アオウミガメの煮込みは小笠原の伝統食で、お祝い事ではかかせない料理ですが、この日は母島風に味付けされたカメ煮込みが無料で試食できます。

父島では塩味で味付けされることが多いカメ煮込みですが、母島では醤油と砂糖ですき焼き風の味付けがされます。
初めてカメ煮込みを召し上がるかたには母島風の味付けが食べやすいと観光のかたからも人気です。
正肉より内蔵のほうが好きという島民が多いカメ煮込みですが、緑色のゼラチン質の肉が皮下脂肪などの部分で、アオウミガメの名前はこの脂肪層の色が由来となっています。

カメ煮込み

今年は誰が当選するかな?母島農産物の重さ当てクイズ!

試食や物品販売の他にこんな楽しい催しものもあります。
母島の農産物の重さを手に取って体感してもらい、ピッタリの重量から一番近い重さを回答できたかたに、カゴ一杯の母島の農産物がプレゼントされます。
観光のかたがこれを当てられれば何よりものお土産になるのですが、母島のかたが当ててしまうことも。
母フェスの終わり近くに会場で当選を知らせますが、当選者が会場にいないと次の当選者にプレゼントが渡されるので最後まで会場にいてくださいね!

母島フェスティバル12
母島フェスティバル13

いかがだったでしょうか?

母島フェスティバルの全貌をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?「母フェス」と聞くと、音楽フェスを想像されたかたもいらっしゃると思いますが、実は母島の特産品を中心にした「産業」の紹介のイベントなのです。

試食でお腹がいっぱいなったら、小笠原太鼓や南陽踊り等の伝統芸能の披露もお楽しみください!

海からの潮風に吹かれながら、母島の美味しいものをたくさん食べて過ごす母島の半日。今年の試食メニューはこれから決まるようなので、当日までお楽しみにしてください。

母島フェスティバル14
母島フェスティバル15

自然ガイド

梅野ひろみ

母島の旬な情報や歴史文化など、様々な情報をお伝えします。

http://www.hahajima-hilolo.com